空手組手「初得点」
今日もいつものように放課後の練習だった。
"ただの練習"だったかもしれない。
でも今日私は、大学から始めた空手で初ポイントを手にした。
本当に嬉しかった、いや違う、本当にびっくりした。
自分が得点したよりも、先輩みんなが駆け寄ってきてくれて本当に嬉しかった。
先輩たちは、当然のようにナイス!!!と駆け寄ってきてくれる。
自分の点ではないのに、、、
チームメイトの得点なのに、だ。
本当にいい人しかない。
この得点の前には、小さな話があった。
その得点できた前の休み時間に、監督に言われて練習していたのが、得点できたきざみ突き。
全然、前足の膝が出ていないから思い切ってだせと言われて、自分の意思半分で実践していた。
そしたら、人生初の得点ができたのだ。
しかし、自分の意思でないというところが残念だった。
あんな綺麗にきざみが入って、得点できるとは思ってもいなかった。
タイミングですら、ここしかない!!!とは、全く思っていない。
次!!!
次こそ、自分の意思で突きを出して、自分の力で、得点したい。
それにしても、周りの反応に圧倒された。
ここで空手できてよかったと心から思う。
いや、ここに恩返ししないと自分の存在証明にならないとまで思う。
何かを残さないといけない。
だって、こんな自分に空手を教えてくれる、先輩同期コーチ陣。
俺よりも喜んでくれる先輩同期コーチ陣。
だめだ、他人と一緒でも他人と同じようにしかなれない。
何かを必ず犠牲にするんだ。
いや既に、同期の時間をも奪っている。
魅せないといけない、
結果、結果。